AI信用しない派による時短執筆向けAI使い分け論【適材適所】

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生成AIに執筆をさせることは良くないだろうという私と同じ考えの方は多いかと思います。まず、オリジナリティが無くなりそうという懸念が第一にありますよね。それとタイトルにも書いた通り、AIってめちゃくちゃ嘘つくし私はAIを全く信用してない派です。
ただ、そんな私でも用途を限定して執筆の時短アイテムとして活用しています。
この記事では、そんなAI信用しない派の私の執筆活動をする中でのAIの使い方や、「この目的にはこのAI」と用途を分けたりする、適材適所なAIの使い分けについてご紹介します。
【発想・壁打ち】アイデアを「余計な情報なく」聞いてもらう #
まず、浮かんだアイデアをメモしておく為にAIに協力してもらいます。
この段階ではアイデアはとても繊細なもので変容しやすく、少しでも味付けを加えられようものなら途端に違うものに変わってしまう恐れがあります。余計な情報を一切加えたくないので、ただの壁打ち相手となってもらう必要があります。
アイデアが浮かんだらAIに対し「余計な情報を加えないで話だけ聞いてください」と伝えてから壁打ちを開始します。
このアプローチにより、AIは「展開の提案」「プロットの構成」や「文章の執筆」といった余計な提案をせず、純粋に情報をまとめることができます。
私は何度も「余計な提案するな!!!」とAIにぶつけてしまった経験があるんですが、最初から行動を制限させておけば良かったのです。AIが作る展開は一般的でつまらなく、思考にゴミが入ってきてしまいます。
AIって、綺麗な感動作品みたいな、、やたらハッピーエンドにしたがりますよね、やめて。。
ただ、次のような使い方をすれば、すごく役に立ちます。
AIの発言をヒントとして利用 #
私もAIに提案をお願いすることは多々ありますが、創作作品をつくるうえでは提案をそのまま採用したことはありません。ただ、AIの提案を聞くことで、「この提案はぜんぜん違う」「この提案は近いかもしれない」という思考のヒントが得られ、自分が表現したいことの明確化に役立っています。
私がAIをよく使う場面としては、設定をうまくつなぎ合わせられないときです。要所要所でAIに投げかけるのはとても有効だと思います。その場合もAIが提案する展開は、そのまま採用する必要はありません。あくまでヒントです。
また、先ほど説明したプロンプト「余計な情報を加えない」という制約を最初から無しにすれば当然様々な提案をしながら話をすすめてくれるようになるので、特に執筆初心者の方など、AIの力を存分に活用してまずは作品を書き切るという成功体験を得るのもいいかもしれないです。
他にも、人間相手では気兼ねするような内容も、AI相手なら遠慮なく試行錯誤できます。アイデアも原稿も、フィードバックはまずAIにお願いしてしまいましょう。フィードバックを受ける際は、AIは基本的にユーザーにとても寄り添った激甘な回答をくれます。プロンプトには「中立的に」と添えることで、そこそこに客観視された回答が得られました。
壁打ちしたアイデアはメモとデータベースに分けて記録 #
壁打ちを通じてアイデアが書き言葉として成り立ったら、とりあえずNotion等にただのテキストでコピペしておきます。これで、閃きを具体的なアイデアメモとして残しておけます。私がなぜNotionを使ってるか・その使い方については別記事で紹介しています。
表やリストなどのデータベースにしてしまうと、資料としては見やすくなりますが、重要でない情報は削ぎ落とされます。ただ、サクッと設定を確認したり、修正することもしたいので、キャラクターの核となる設定や、重要な時系列情報をまとめたデータベースも併用します。
使い分けとしては、下記の通りです。
- データベース:作業時は基本的にこれを見て設定を確認し、修正が必要なときに更新する。
- アイデアメモ:基本的には見ない。更新もしない。ただ、作品が生まれたときの記録なので、執筆が行き詰まったときに読んでみたり、データベースで足りない情報があるときに読む。
アイデアメモのページはデータベースの子ページなど、階層深めにしておくのがちょうどいいです。
データベース化も自分の手を使うことはしません。先ほどのアイデアメモを再度AIに投げます。データベースの構造は、表・箇条書きなど好みがあると思うので、AIに依頼して使いやすいスタイルに変更してもらいます。
私の場合は、登場人物の設定であれば、人物ごとの特徴を箇条書きでまとめ、その見出しとなる人物の名前をH3にしてもらうことで、Notionでの目次表示に適合したスタイルのデータにしています。時系列であれば、出来事をピックアップして表にして、日付や時間がわかれば別の列にまとめてもらいます。これをNotionに貼り付けてから日付や時間を考えながら埋めていくと、時系列に矛盾なく設定を作ることができ、表以外のビュー(特にタイムラインや地図表示を私はよく使う)も活用して、執筆がサクサク進むような資料にしています。
執筆活動でのAIサービスの使い分け #
一般人が生成AIに触れるようになった当初、chatGPTがものすごい勢力で進出してきたのも記憶に新しく、その頃はAIと言えばchatGPTくらいでしたよね。現在では、様々な生成AIサービスが展開されていて、どれを使うか迷うこともあるかと思います。
ここからは、私が執筆活動にどのAIをどのように使っているか紹介していきます。
アイデア壁打ち段階ではchatGPT #
あまり余計な提案をされたくないときは、chatGPTを使っています。パーソナライズが優秀で、あっさりした回答も容易に設定が可能だからです。パーソナライズは、簡潔な回答を得やすい「効率的」がおすすめですが、好みによっては「率直」や「シニカル」も良いと思います。使い方によっては、深く掘り下げようとする傾向の強い「好奇心旺盛」も選択肢に入れて良さそうです。
場合によってはGeminiもおすすめ #
以前は、Googleワークスペースとの連携があるGeminiを使っていましたが、「丁寧に答えること」が重要視されたモデルのようで、いくらパーソナライズを設定しても長ったらしく回答をしてくるので使わなくなりました。
しかもパーソナライズに引っ張られすぎて、まずパーソナライズに書かれたことを復唱してから回答を始める姿には苦笑するしかありませんでした…。
しかし、ワークスペース連携はやはり魅力的なので、Geminiの丁寧な回答が苦手でなければ、ワークスペースを存分に活用するのはおすすめです。スプレッドシートやドキュメントの作成はもちろんですが、Googleドライブに保存した膨大な資料も見渡して回答をもらうことが可能です。
調べ物をするときはGemini #
Google検索でもまずGeminiが答えてくれるようになりましたが、やはり情報を得たいときにはGeminiが良さそうです。ここではGeminiの重要視する「丁寧な回答」が役立ち、詳しく説明をしてもらえるからです。ただ、やはり間違っていることも多く、正しい情報を得たいときは裏付けを取るようにしてください。正確な情報を取得するきっかけとして、何の手段で調べればいいかというのをAIに聞くのも有効で、私はこの使い方をすることが多いです。
物語の提案をさせるならGemini #
AIはハルシネーションを起こしやすいので、ないものを無理やり創造するのが得意なようです。特にGeminiは「丁寧な回答」の特徴のせいか、有りもしないことでさえ懇々と説明してきます。
私はこれを利用して、「ここからどう物語を動かせばこっちに繋がるだろう?」という部分はGeminiに適当に繋げてもらって仮の展開を作らせてから自分で調整しています。先の展開が決まってない場合にも、展開をいくつか提案してもらい、その中で気に入った部分をいくつか混ぜたり、提案を参考に全く違う展開を作ったりしています。
原稿の確認・要約はClaude #
Claudeは長文の認識に長けているため、原稿の確認に適しています。誤字脱字の確認はもちろん、気になるところや面白いところを分析してもらって、客観的に自分の作品を知ることができます。また、原稿を要約してもらえば、あらすじにも利用できます。
使い所を理解して執筆にAIを活用しよう! #
AIを盲信せず、むしろその「嘘をつく性質」や「過剰な丁寧さ」を逆手に取ることで、執筆活動は劇的に効率化します。
- ChatGPT:パーソナライズ機能を活用し、余計な口出しをさせない純粋な「壁打ち相手」として。
- Gemini:その長文癖やハルシネーションを逆手に取り、「物語の強引な接続」や「調べ物の手がかり」として。
- Claude:高い文脈理解力を活かした「客観的な校閲・要約担当」として。
AIが提示する「ハッピーエンド」や「ありきたりな展開」に毒される必要はありません。それらをあえて「ノイズ」や「反面教師」として切り捨てる決断。そして、自分の思考の純度を守りながら、面倒なデータベース化や客観視のプロセスだけを機械に肩代わりさせること。
この「適材適所の使い分け」で、AIの恩恵を受けながらも自分らしい作品づくりをおこなえるはずです。